こんにちは。今回は私が大好きなNetflix番組「クイア・アイ」について語っていきたいと思います。
クィア・アイとは?
ゲイの5人組が、依頼者の衣食住を大改造していく番組です。5人組は「ファブ。ファイブ」と呼ばれており、それぞれの専門知識を活かして依頼者を変えていきます。
面白いのは、日本によくある見た目や部屋だけ改造して終了、ではなくその人の”心”まで変えていくこと。「私なんて」という依頼者の自己肯定感を高めてあげるのがファブ・ファイブのお仕事です。
テレビ部門のアカデミーと呼ばれる、エミー賞受賞したドキュメンタリーです。現在Netflixにて、シーズン4まで配信中!
クィア・アイの「ファブ・ファイブ」とは?
クィア・アイの5人組は「ファブ・ファイブ」と呼ばれています。
ファブとは「fabulous」の略。「ものすごい、すばらしい、すてきな」といった意味をもつ言葉です。
5人はそれぞれある道のエキスパート。各自の専門知識をフルに生かして、依頼者を改造していきます。ファブファイブのメンバー紹介もしましょう。
料理担当「アントニ」(前列の右端)
俳優やモデルとしても活動している、ファブファイブきってのイケメン。
元々は飲食業界でフードコンサルタントなどをしていたそう。
ちなみに、俳優やモデル業もしています。ちなみに、ちなみに彼氏もイケメンで、しかも出会いはインスタ!!現代的ですなー!
『クィア・アイ』アントニ、イケメン恋人との出会いが極めて「現代的」 - フロントロウ
インテリア担当「ボビー」(前列の真ん中)
依頼者の家を大改造する人。一文無しで都会に来て、その後自身のインテリアブランドを立ち上げるほどの成功を収めています。
ファッション担当「タン」(前列右端)
イギリス出身ですが、ご先祖はパキスタン移民だそう。エキゾチックな顔立ちがセクシー!
自身もアパレル会社を経営していますが、当初は差別もあり大変苦労したそう。
美容担当「ジョナサン」(後列右)
メンバー内で一番テンション高い。日本で言うオネエキャラっぽい。
ジェンダーレスなファッションもヘアメイクが特徴的です。情に厚いのか、依頼者の変身ぶりによく泣く(笑)。
カルチャー担当「カラモ」(後列左)
カルチャー担当って何やねんと思いきや、彼が一番重要な役割を果たしてます。
彼の役目は依頼者の心を根っこから変えること。
人気番組の司会者をしたり、ソーシャルワーカーとして働いていた過去もあります。
クィアの意味とは?
ちなみに番組タイトルにある「クィア」とは…
元々は「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表す言葉であり、同性愛者への侮蔑語であったが、1990年代以降は性的少数者全体を包括する用語として肯定的な意味で使われている。
(引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A3%E3%82%A2)
という意味だそうです。
クィア・アイが教える自己肯定感の重要さ
クィア・アイは自身の魅力を”気付かせる”番組
依頼主を大変身!って日本でもよくある企画だなと思っていたのですが、クィア・アイの面白いところは単純に見た目や家をきれいにするのではなく、依頼者の「心」を変えていくこと。
「自分自身の魅力に気づいてもらう」のが、ファブ・ファイブの最大の役目です。
ヘアメイクのプロがただ綺麗にしてあげて終了!というその場限りの企画ではないのです。依頼者のその後の生活も変えていくような、そんな変身をもたらしていきます。
何より見ていて気持ちがいいのが、ファブ・ファイブが愛情を持って依頼者と接すること。
日本の番組でよくある、プロが上から目線でガーガー文句を言って、その人の生活スタイルも全く考えずに改造していく…そんな番組とは大違いです。
依頼者が5人のメンバーとの交流で、自分の魅力を見出していく過程は感動的です。ちょっと服とか髪を変えてみるだけで「あれ?自分イケてるじゃん!」と気づくのも面白い(笑)。
案外、壁を作っているのは自分自身なんだな~と気が付かされますね。
衣食住を整えると自信がつく
自分に自信を持ち、自己肯定感を高めるのに一番手っ取り早いのは見た目。
美容担当のタンやジョナサンは「そんなのダメ!」と注意することもあるが、その根っこにあるのは「あなたは魅力的なのに、何故ないがしろにするのか」という愛情。
あと「明日からはこの人また元通りになるんだろうな(笑)」という変化ではなく、依頼者が出来る範囲のことを提案。その人の生活に取り入れやすいものを提案してくれます。
料理初心者なら簡単に出来る料理を教えて「料理って案外楽しいし自分でも出来るじゃん!」と気づかせたり。
住まいについても、その人らしさを感じられる空間づくりが最大のテーマ。住みやすくてキレイな空間にすることで、自分もその部屋に似合う人間ならなきゃ!と思えるんでしょうね。
私はインテリアに全然興味ないんですが、部屋が変わるだけで人間って心も変わるんだ…と知りました。
大事なのは”本当の自分”を愛すること
クイア・アイは見た目や家をキレイにしていきますが、美しい=絶対正義ではない。
あくまで、それらは自己肯定感を高めてくれるための要素。
一番大事なのは、心から自分を愛せるようになること。
「自分なんて」と言うのはダメ。あなたを愛する人は必ずいるし、自己肯定感を低める言葉は周りにも良くないよ!と話しかけていくのです。この辺はカラモがその人に適した方法で、セルフマインドを整えていきます。
自己肯定感が低い人は、何かしらの要因があるんですよね。
過去のトラウマや生活環境の変化など理由も様々。
ファブ・ファイブはそんな彼らに「あなたは今も素敵だよ。でも、自分に自信をもてばもっと輝けるよ」と背中を押してあげる役割なんです。
ファブ・ファイブ自身もゲイであるという立場から、過去に辛い思いをしています。
インテリア担当のボビーは、家出して一時期は家なしのドン底生活だったそう。その経験があるからこそ、心から安心できる「家」の存在は彼にとって重要なものなのでしょう。
その他のメンバーもそれぞれマイノリティな世界に生きていく中で、辛い思いを沢山しています。
それでも、そんな辛い過去があっても自分を信じて前向きに生きていれば、ファブ5みたいに輝けるかも。そんな彼らの姿に依頼者も視聴者も勇気が貰える番組です。
時にはアメリカらしい人種問題や銃規制の話も出てきたりと、社会問題に触れる場面も多々あります。
マジョリティだろうとマイノリティだろうと、大事なのは「異なる他者を認めること」だということを教えてくれる番組でもあります。
日本人は自己肯定感の低い子供が多いらしい
このブログ記事を書いたきっかけは、以下の記事を読んだから。
ざっくりと要約すると、日本人は思春期から自己肯定感が如実に低くなるそう。
その低さは世界的に見ても、かなり低いものらしいです。記事では、自己肯定感が低いまま大人になって大丈夫なのか?という結論となっています。
そんな自己肯定感が低い日本人ですが、クイア・アイのスペシャルシリーズは、なんと日本で撮影!!!
日本からは応募者4人と、ゲストとして渡辺直美と水原希子が出演するそう!
自己肯定感が低い日本人にとって、クイア・アイのような番組がもっと増えたらいいのに!と思い、この記事を書きました。
自信がなくなってどうしようもない時は、この番組を見ると本当に勇気をもらえます。
私自身、何度この番組に助けられたことか…!
スペシャルシリーズは2019年秋に配信予定。
Netflixは1か月間の無料体験もあるので、是非一度お試しで加入してみてはいかがでしょうか。本当におすすめな番組です!!!