就職や転職に役立つ資格として、根強い人気を誇る「簿記」。
私も2019年2月に簿記3級を受けてきて、みごと合格しました!
簿記3級というとそこまで難しくもなく、商業高校の学生さんも受験していたりしますよね。
ただ、気を付けていただきたいのは、簿記3級は簡単な資格ではないということです。私が受けたときも半数以上は不合格でした。
今回は、そんな簿記3級の難易度や合格までの勉強方法、さらにはおすすめの参考書まで紹介していきたいと思います。
簿記試験とは
まず簿記について簡単に説明しておきたいと思います。
簿記とはどんな試験か?
商工会議所のHPから引用すると…
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。
ざっくり言えば、簿記を勉強することで、会社の経営や財政についての数字を見れるようになるって感じです。
簿記3級のレベル
こちらも商工会議所のHPを抜粋すると
ビジネスパーソンに必須の基本知識。経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い。
基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる。
小規模企業の経理事務に役立つ。
簿記は3級→2級→1級の3つのレベルがありますが、3級は基礎中の基礎ってことですね。
受験料
各級の受験料は以下の通りです。
簿記3級…2,800円
簿記2級…4,630円
簿記1級…7,710円
※全て税込
3級は3,000円以内と、かなり安い受験料ですね。
試験のスケジュール
簿記3級と2級は年に3回試験が開催されます。
試験は例年通りであれば、6・11・2月の3回です。
ちなみに、1級は6月と11月の2回のみ試験が行われます。
3級の合格率
過去1年間の簿記3級の合格率を見てみると…
2019年2月…55.1%
2018年11月…43.8%
2018年6月…44.3%
2018年2月…48.9%
私が受けた2019年2月は比較的簡単だったようですね(笑)
ただ、2018年は40%台なので、それなりに勉強しないと合格できないというのがよく分かると思います。
実際に受けてみた感想
簿記3級は正直きちんと勉強していたら受かるかなという印象です。
それでも、私が受けた回は4分の1くらいしか合格していないと思います。
(商工会議所の合格者数を見ると、そのくらいの数字かなと)
みなさん「余裕しょw」って感じで試験に来たものの、意外に難しかったのかな(笑)
それとも勉強時間が確保できなかったとか?
いずれにせよ、甘く見ていると合格するのは難しい試験です。
ちなみに、私は経理関係の仕事ではないですし、どちらかといえば計算は大の苦手です!数学なんて毎回赤点ギリギリでしたから(むしろ赤点だったかも…?(笑))
そんな私でも合格できたので、なんとかなると思います(なげやり)
簿記3級合格までの勉強方法
簿記の勉強方法については
①参考書で知識を身に付ける
②過去問を解いていく
これを徹底するほかないです。
簿記について全く知らないという人であれば、まずは参考書を1冊購入して簿記の基礎知識を学びましょう!
忙しい社会人でも1〜2週間あれば参考書を3回くらいは通しで読めとると思います。
参考書の内容をざっくりと理解したら、あとはひたすら過去問題集を解いてください。
過去問題集を8割くらい正解できるようになれば、試験でも安心です。
過去問題集は最初は参考書を見ながら解いてもOKです。
ただ、3回目以降は参考書を見ないで、どれだけ解けるか試してください。
あと、慣れてきたら時間配分も意識してください。
簿記の試験時間は2時間です。
2時間で全ての問題が解けるか、時間を測りながら解いてみてください。
時間配分を把握するのも大事ですが、集中力を保たせる練習にもなります。
2時間計算するってめちゃくちゃ疲れますよ。
その感覚に慣れるためにも試験と同様のスタイルで解いてみましょう。
そして、参考書や問題集は必ず最新のものを購入するように。
簿記3級のおすすめの参考書
簿記に関する参考書は数多くありますが、参考書は評判が良いものを選んだ方が間違いないです。
簿記の参考書で人気なのはTACのシリーズですね。
私はその中でも評価の高い「スッキリ分かるシリーズ」にしました。
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この参考書、評判が良いだけあって、とっても分かりやすかったです!
帯にもあるように売上No.1なのも頷けます。
簿記の基本的な知識を、猫ちゃんのキャラクター「ゴエモン」とともに解説してくれます。(なぜかめっちゃ和風な名前w)
この子がお店を経営しているという設定で進むので、小難しい内容もすんなりと読めますよ。
あと、解説が非常に丁寧で「なるほど~」となりながら読んでいけます。
参考書でありがちな解説文を読んでも「ん?どういうこと??」とはならずに、サクサク読めました。
簿記って何ぞや?というレベルの人でも、この参考書を3回ほど読めば簿記の内容が理解できるようになると思います。
簿記3級のおすすめの問題集
問題集に関しては、過去問題集をひたすら解きましょう。
上記の参考書にも巻末に問題集がありますが、これだけだと心もとないです。
参考書のものはあくまでも基礎知識って感じなので…
過去問を解いておくと、試験の形式も分かるようになるので、試験でも慌てることなく解いていけますよ。
私は参考書と同じくスッキリシリーズの過去問題集をセットで購入しました。
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こちらは
・過去6回分の過去問題
・予想問題3回分
・新論点&新傾向問題
と大変ボリュームたっぷりの内容になっています。
10回分の試験が詰まっていますからね。
私は試験前までこの問題集をずーと解いていたのですが、
なんと予想問題で出題されていた内容が、そっくりと試験でも出ました。
リアル「これ進●ゼミでやったところだ!」状態でした。
この問題、あまり皆さんちゃんと勉強していなかったようで
試験後にtwitter見ていたら「あれが出るとは…かなり点数落とした…」ってツイートも多かったので、やっておいてよかった―と思いました。(笑)
とにかくこの参考書を何度もやって、全ての問題(過去問・予想問問わず)8割できるレベルにしておけば大丈夫です。
簿記の基礎となる部分なので、3級も手は抜けないですよ。
是非、しっかりと勉強して3級合格を目指してください!