島根女ひとり旅、まだ終わりません!(笑)
今回は「島根県古代出雲歴史博物館」について書いていきます。
この博物館、思っていたよりも内容盛りだくさんで超楽しかったです。
ぜひ、この記事で少しでもその魅力に触れてみてください。
⑥はこちらからどうぞ~!出雲大社についての記事です!
出雲に来たらランチは「釜揚げそば」を!
出雲大社の参拝が終わったので、近くにある「島根県立 古代出雲歴史博物館」に行こうかな~と思いましたが…お腹がすいたのでランチタイムに。
ランチは島根名物が食べたかったので、「釜揚げそば」をチョイス!
釜揚げそばとは?
釜揚げそばの特徴は、そばを茹でた湯を捨てずにそのまま器に入れてしまうこと。
このような食べ方となったのは、出雲の大きなお祭り「神在祭」から。
神在祭は10月の寒い時期に行われるので、昔は出雲大社周辺で温かい新蕎麦を販売する屋台が多くあったそう。
その際にいちいち蕎麦を水で洗うのが大変で、茹で汁をそばにかけて提供するようになったのが始まりとのこと。
割子そばは松江発祥ですが、釜揚げそばは出雲の発祥らしいです。
使うのは同じ出雲そばですが、食べ方が違うっていうのは面白いですね。
今回は神門通りにある「砂屋」さんに行きました。なんだかオシャレそうなお店だったので入ってみました。
寒かったので温かい「月見釜揚げそば」(1,000円)を頼みました。
実際の蕎麦を見てビックリ。
なんか汁が白い!!(笑)
普通、蕎麦の茹で汁って最後に出てきますよね。
最初から蕎麦にかけられているって凄いビジュアルだw
でも、蕎麦の茹で汁って栄養価が高いことでも有名なので、これは非常に理にかなった食べ方ですよね。おつゆは食べる前にお好みの量を自分でかけます。
さて、恐る恐る食べてみると…ん??ん???
な、なんか不思議なお味!(笑)
どろっとした蕎麦湯がですね、何とも言えないんですよ(笑)
こんな蕎麦もあるんだなぁ~と不思議な食べ方でした。でも、こういう文化の違いこそ旅の楽しみですね。
あと、蕎麦湯もまるごと入れているので、香りがすごい!出雲そば自体がとても香り豊かだそうなので、蕎麦湯ごとその香りが楽しめるのは嬉しいですね。
外は雨が降っていて寒かったですが、お蕎麦を食べていたら体の芯から温まりました。。。蕎麦湯のおかげかな?食べ終わる頃には汗だくでしたw
こんな珍しい食べ方の蕎麦も中々ないので、非常に良い体験でした。出雲に来たら是非食べてみてください!
「島根県古代出雲歴史博物館」は歴史好きじゃない人もオススメ!
体が温まったところで、目的の「島根県古代出雲歴史博物館」へ。
外でたら雨が本降りになっていて辛かった…。せっかく蕎麦食べて温まったのに…(笑)
さて「古代出雲歴史博物館」は名前の通り、出雲の歴史を体感できる博物館です。
出雲大社・出雲国風土記・青銅器の3つのテーマで展示物が公開されています。どれも古代出雲の重要なテーマです。
ちなみに、古代出雲歴史博物館は常設展示展であれば写真やビデオ撮影がOKです。撮影しつつ展示物を楽しめるって嬉しいですよね!ただ、一部は撮影禁止のものがあるので注意です。
鎌倉時代の出雲大社を支えた「宇豆柱(うづらばしら)」
入るとすぐに「宇豆柱(うづらばしら)」がお出迎えしてくれます。何じゃこりゃ?って感じなんですが、実はこれ鎌倉時代の出雲大社を支えていたものだそう!2000年頃に出雲大社の境内で発掘されたんですって。
出雲大社の地下には、豊富な地下水が流れているらしく、そのおかげでこんなにも綺麗な状態で発掘されたとのことです。ちなみに、上の写真は上から撮影した図です。上から見ると、よりその大きさに驚きますね~。
古代の出雲大社は超巨大神殿があった?
で、この巨大な柱が発見されたことによって、出雲大社のある”謎”のヒントとなっています。その謎とは、「古代出雲大社の巨大神殿」です。
実は平安時代の書物によると、当時の出雲大社は1番大きな建物だと書かれているんです。特に古代の出雲大社の本殿の高さは凄まじく、なんと現在の出雲大社の約4倍の高さはあったと記されているそうです。
しかし、時代背から考えても「そんな大きな建物を建てられる技術が当時にはないでしょ」と言われていたのですが、上の巨大な柱が発見されたことにより「古代出雲大社は本当に巨大神殿があったのでは!?」と研究が進められているんだとか。
下の写真は、その古代出雲大社を1/10のスケールで造られた復元模型です。こんな大きな空中神殿が平安時代にあったとしたら凄いですよね。どんな技術なんだろ…。
古代出雲歴史博物館の1つの目玉展示物ですので、是非じっくり見てくださいね。
ちなみに、学者や建築家など著名な4人が資料などをもとに造った復元模型も面白いです。それぞれが思い思いの「古代出雲大社」を造り上げています。みんな個性が出ていて面白い展示物でした。
クスッとくるユニークな説明文
博物館っていうと堅苦しいイメージがありますよね。特に歴史ものだと興味ないとつまらないかな~と思ってしまいそうですが、島根県古代出雲歴史博物館は展示内容がユニークです。
上のような模型も面白いんですが、絵の説明文が非常にユーモラス。例えば、下のような感じ。
「大社縁結図」というのが正式な絵の名前ですが、上に「八百万の神々、全員集合!!」と某人気番組をもじった説明をしていたり(笑)。
「大社縁結図」と言われるよりは、どんな絵なのか想像つきやすいですよね。隣の説明文も分かりやすくて、思わずクスッと笑っちゃうものも。
↑の「逆ギレする神様」って説明文も面白い(笑)。神様も間違いを起こすんだな~と何だか親近感w
パッと見ただけじゃ分からないので、このように分かりやすい解説があるとありがいですよねー。かなりじっくり読みこんじゃいました。
200本以上!の銅剣と青銅器
更に進むと、思わず「うわ~!」と声を上げたくなるエリアが待っています。
これは銅剣の復元模型です。
その数、なんと200本以上!圧巻すぎる!!
隣には青銅器もずらり。
これらは1984年と1996年に大量に発掘されたものだそうで、古代出雲の姿を知る手がかりとなるものです。この地でどんな文化があったのか…歴史は謎が多いからこそ面白いですね。
併設のカフェもおすすめ
色々見てまわり、ちょっと疲れたな~ということで、2階の「maru cafe」へ。大きな窓が印象的な開放感たっぷりのカフェです。
あいにくの天気で外の景色は楽しめませんでしたがw
せっかくなので人気の「れきはくカプチーノ」を頼んでみました。
勾玉のイラストが可愛い~!
ちなみに、イラストは6種類から好きなものを選べますよー。銅鐸や八雲など中々マニアックな感じのもアリ。(笑)
可愛い勾玉のクッキーつきです。館内を見終わった後の小休憩にピッタリ。博物館とか美術館って集中しながら展示物見るから、疲れちゃうんですよねー。
このカフェにお客さんが自由に書ける思い出ノートみたいなのがあって、これが凄い面白い!
「出雲大社に旅行した後に結婚しました!」とか
「友人が出雲大社に行ってご縁があったので私もきました!」とか。
全国各地から出雲大社に来てるんだなぁ~とじっくり読みました。カフェに行ったら是非手に取ってほしいです。
思った以上に展示内容が面白くて、気付いたら午後中この博物館にいました(笑)。
歴史は苦手~って人も、島根県古代出雲歴史博物館は楽しく見れるんじゃないかなと思います。記念撮影しつつ回ると、後から展示内容を振り返れて楽しいですよ!
こんな感じで出雲大社編は終了です。最後は出雲でおいしい夕食を味わって、旅の〆となります。
出雲駅前のてんてん亭さんで夕ご飯を食べましたよー
次の記事も是非ご覧ください!
「島根県古代出雲歴史博物館」の基本情報
【住所】島根県出雲市大社町杵築東99番地4
【電話番号】0853-53-8600
【時間】9:00~18:00
※最終受付は閉館30分前。
※11~2月は17時まで。
【定休日】第3火曜日 ※変更有
【料金】一般620円・大学生410円・小中高200円
【駐車場】あり(無料・244台)
【公式サイト】https://www.izm.ed.jp/