【メリーポピンズ・リターンズ】感想まとめ!これぞ王道ディズニーミュージカル!!

「メリーポピンズ・リターンズ」★3.9点(5点満点中)

ディズニー最新作「メリーポピンズ・リターンズ」を見てきましたよ!前作からなんと50年ぶりのリメイク。私が生まれる前から愛されてきた名作リメイクとは。大胆ですなディズニー。

 

しかも、監督はロブ・マーシャル!私がミュージカル映画を好きになったのは、彼の「シカゴ」を見てからだと言っても過言ではありません…!(その後の作品はボロボロでしたけどww)
それでは、感想まとめてみましょうー!

 

「メリーポピンズ・リターンズ」の感想まとめ

 最高にハッピー!王道ディズーニーミュージカル!

とにかくハッピー!!!2時間ずーとディズニーランドのショータイム見ているみたいです。息つく暇もなく、次から次の曲が始まる…。華やかすぎて途中で疲れるくらいw

 

そして、最近のディズニーにしては珍しくクラシックな音楽が多くて、これぞ王道ディズニー!といった感じでした。どの楽曲も本当に良くて、帰り道でずーと口ずさんでました.

メリーポピンズの魔法のようにキラキラとした音楽もあれば、しっとりと涙を誘う音楽もあり…本当にどの楽曲も素晴らしかった。

 

個人的には「The Place Where Lost Things Go」が好きですね。主役のエミリーブラントも「歌っていて泣きそうになった」というほど、涙がちょちょ切れそうな曲。 「今はここにいないだけ」と母親を恋しがる子ども優しく歌うメリーポピンズが美しい…。 この曲が劇中でもう一度歌われるのですが、もう号泣です…。心が洗われるような、そんな素晴らしいシーンです。

 

ちなみに、監督のロブ・マーシャルは元々ブローウェイの振付師なんですよね。なので、「ラ・ラ・ランド」や「グレイテスト・ショーマン」のようなミュージカル映画に比べると、“舞台で踊っている”のを意識したシーンが多いです。

はしごを使って踊る「Trip a Little Light fantastic」は超楽しい!ここはブロードウェイなのか!?と映画館で錯覚してしまうほどに素晴らしい…!

なので、「ミュージカル映画」というよりも「ミュージカルを映画にした」という方がしっくりくるかなと思います。これはこれで楽しいですが。

テーマは単純明快。しかし、このご時世だからこそ響くものがある。

ぶっちゃけていうと映画自体はミュージカルシーンがほとんどなので、ストーリパートはそこまで…って感じです。音楽で突っ切ったグレショと似た感じですね。

メリーポピンズ・リターンズは、往年のディズニー映画で描かれてきた「夢はかなう」が主なテーマ。

しかし、最近のディズニー特にピクサー映画に関しては「夢は必ず叶う訳ではない」という現実的なテーマも扱うようになりましたよね。あるいは、ディズニープリンセスの自虐ネタや人種問題など、大人も納得するようなシビアな内容も目立つように。

 

そんな現実味のあるディズニーやピクサー映画に比べ、今回の「メリーポピンズ・リターンズ」はディズニーの“原点回帰”のような映画でした。

一貫して夢のような、ふわふわとした映画なんですよ(笑) 「ズートピア」のようにハッ!とさせられるような深いテーマ性もなく、ただただ2時間映像の美しさや音楽の素晴らしさを愛でる映画です。

 

でも、今の不安定な世界情勢を見ていると、このテーマは純粋に刺さる人も多いのではないでしょうか。日本で言えば、将来に何の希望も抱かない若者が増えている中で、「夢をもつこと」の意義を改めて考えたくなる2時間でした。

なんでもできると思っていた子どものころ。

思えば、私にも色んな夢があったなぁと、映画を見ながら考えてしまいました。いつからか、映画内のお父さんのように現実という壁にぶち当たり、気が付いたら諦めてしまって…。それを「仕方ない」と片づけてしまっている自分がいるなあ…としみじみ。


「メリーポピンズ・リターンズ」は、そんな汚れちまつた大人たちでも、純粋にワクワクと楽しめる映画です。

そもそも、監督の作品はそういうのが多いですよ。監督のミュージカル映画「NINE」なんて出演者と音楽は最高でしたけど、ビックリするぐらいストーリーが無い!w

ストーリーがつまらないとか面白いとかじゃなくて「無い」んですよ。全編通して意味不明なので、一度見てほしいです。ただ、音楽は超好きでサントラは聞きまくりました。

 

エミリー・ブラントが歌って踊る!歌うまい!

主演は「クワイエット・プレイス」も大ヒットし、波にのりまくっているエミリー・ブラント。 今回はメリーポピンズに大抜擢ですよ。凄いですよね。

ちょっと厳しくシャンとしていて、それでも遊び心も忘れず、温かな母性感じる…
そんなメリーポピンズのさまざまな魅力を上手に演じきっていました。
ちょっとだけ口角をあげる、あのニヒルな笑い方がいいですねー!

プラダを着た悪魔」で鼻を真っ赤にしながら泣いた彼女が…と、最近の活躍を見ていると感慨深くなるのは私だけ?(笑)

というか、エミリーブラントこんなに歌上手いの!? こんなに歌える女優さんだなんて知りませんでした!力強かったり、軽やかだったり、しっとりだったり、色んな歌声を披露していました。 本当多彩な女優さんですねー。

衣装がレトロ可愛い!

あと、衣装が可愛いですね!レトロ可愛い衣装が女性の心をくすぐります。

 

物語の序盤は暗ーい雰囲気のロンドンと相まって、衣装も暗い野暮ったい感じなんですよね。しかし、終盤はカラッとした青空のもとで、みんなカラフルな衣装を着ていて。
大人も子どももポップな衣装で見ていて楽しかったです。

「その色とその色を組みあわせるのね!」と驚きながらも、全体的に見ると違和感もないんですよ~。すごーく可愛い!
みんながみすぼらしい格好なのに対して、メリーポピンズはいつでもシャンっとしているのも印象的。

 

子どもも大人も純粋な気持ちで楽しめる、王道ディズニー映画でした。ちょっと最近疲れているな…という大人は、この映画で元気出してほしいです。

現実世界はこの物語のように甘くないですが…それでも夢を持つことの意義にハッと気づけるはずです。 映画館の大スクリーンでこそ見るべき映画です。是非!