こんにちは!
この記事に辿り着いた方は、きっと「脱ステ」にチャレンジしようとしている、あるいは実践中だという人ではないでしょうか。
実は、私は3年ほど前に安易な脱ステをして、本当に最悪な日々を過ごしました。
今回は「私のようになるなよ!」としくじり先生的な目線で、脱ステの失敗談と正しい脱ステ方法をまとめていきます。
脱ステとは??
脱ステとは簡単に言うとステロイド剤を使わずに、アトピーを治すという方法。
ちなみに、私は小学生くらいまではアトピーが酷かったのですが、それ以降はまぁまぁ落ち着いていました。夏の時期は関節あたりが赤くなっていましたが。
そんな私が脱ステに失敗した経緯をご紹介しますね。
私の脱ステ失敗記録
まず、私の脱ステ失敗した経緯をざっくりとまとめますね。
①当時、広告代理店で働いていた私は日中は遠方で1日営業活動し、夜遅くまで残業と言う日々を送っていました。
社会人2年目あたりで営業成績がややスランプ気味になり、焦りとストレスと疲れで、アトピーが再発。全身がかゆくなり、特に顔が荒れ気味になる。
②肌荒れが気になり始めたころ、仕事で知り合った某エステ店の店員に「何その肌!?」と驚かれ、「アトピーでしょ!?ステロイド剤塗っているでしょ!?ステロイドなんて悪なのよ!!!!」と2時間くらい一方的に話される。
とはいえ、美容のプロにそう言われて気になってググると
「ステロイドの副作用!」
「ステロイドで肌がとける!?」
などそれはそれは恐ろしい記事がわんさか出てきました…。(このころ、まだこういう怪しい健康記事が検索トップに出てきていたんですよね)
③夜な夜な脱ステロイドの記事を読み、すっかり脱ステロイド教の考えに染まってしまった私。
再度、某エステ店員に会うと
「ステロイドを辞めるだけじゃだめ!!
うちの化粧品とエステで肌キレイにしましょ!!!!」
とスタッフ3人くらいに囲まれて(しかも、そこそこ妙齢の強気な女性)、ビビった私は「じゃあ…やります…」とウン十万円のコースを契約。
まぁこれで肌がキレイになるだろ!と、エステ店員の言われた通り、ステロイド剤をいきなり全部やめてしまう。
④エステ店の化粧品を使い始めて1カ月たつが、一向に肌荒れは治らない。
むしろ、何かのアレルギーでまぶたや頬がカサカサと赤くなりはじめる。
エステ店員に相談しても「それはデトックス効果!(※)悪いものが抜けている最中!!」と言われ「じゃあ、これを我慢したらキレイになるのか…」と、そのまま脱ステを継続。
※…いきなり脱ステをすると、アトピーが酷くなることがあります。
これを脱ステしている人は「デトックス」と呼びます。
③その後、2ヶ月3ヶ月と経つが一向に肌は良くならない。
「いつまでこの肌でいればいいの…」と精神的にも弱り、そのストレスで肌荒れがさらに悪化。
あまりの肌荒れっぷりに、まともに人の目を見て話すことも出来ず、営業成績はダダ下がり。
さすがの上司も私の顔を見て「少し休んだら?」と言い出す。生きていてこんなに辛い時期はないってほど、辛い時期だった。
④脱ステから4ヶ月くらい。
肌荒れが深刻化し、仕事も私生活もやる気を失い、やや鬱状態に。
このままでは本気でヤバイと思い、とうとう皮膚科に行き薬をもらう。
ものの数分で診察が終わり、処方された薬をもらうと数日でみるみると治っていった。その後も、契約したエステの回数が残っていたので行くと「あら~!きれいになったわね!これもうちのエステと化粧品のおかげね!!!」とテンション高めに言われる。
返す言葉が思いつかず、苦笑い。
~完~
今はめちゃくちゃキレイな肌!って訳ではないですが、スキンケア方法なども改善したところ、以前のように肌が荒れることは無くなりました。
スキンケアについては、現在はかずのすけさんのオフスキンケアを実践しています。私にはあっていたようで、乾燥などのトラブルもずいぶん減りました。
やり方や効果はこちらの記事をご覧ください。
脱ステ失敗者が語る、失敗しない脱ステ方法
信頼できる医師のもとで脱ステをすること
私の場合、エステの人に勧められて始めましが…
脱ステは信頼できる医師のもとで行うべきです。
特に自己流で脱ステを行うのはかなり危険です。症状が悪化して、最悪跡が残ってしまうかもしれません。
ひどい赤みがあるときは、まずは皮膚科の診察受けましょう。
炎症を起こしている肌は、分かりやすく例えるとインフルエンザにかかっている状態です。インフルエンザを自力で治すことはしませんよね?
それと同じで炎症を起こすほど荒れた肌は、医師の診察とお薬が必要です。
信頼できるお医者さんのもとで、現状の把握と薬の処方をしてもらいましょう。
一気に脱ステをしない! 徐々にやる!
ステロイドを常用していた人が、いきなり「今日からステロイド剤塗るの全部やめます!!」となるのは本当に危険です!!!
ステロイドを辞めた反動で、ひどい赤みや痒みが出てくる可能性があります。
一気に脱ステをするのではなく、段階を踏んで肌を正常にしていきましょう。
①患部をしっかりと治す
②弱い効力のステロイド剤にする
③ステロイド剤を使う量や範囲を減らす
④ステロイドの使用を徐々にやめていく
↑この方法がベストだと思います。
ステロイド剤を辞めるタイミングをいつにするか、薬の量や種類(強さなど)については皮膚科の先生の指示に従いましょう。
自己判断でやると、また何回もぶり返してしまうかもしれませんよ!
自分も肌やアトピーについて勉強する
トラブルが発生したら皮膚科に行くというのは当然ですが、それだけでなく自分でも知識を身につけることをおすすめします。
知識といっても必要最低限でいいと思います。
敏感肌には刺激が強い化粧品成分を知り、その成分を使っていない化粧品を探すとか。
なにより知識を身につけておくことで、フェイク広告や間違えたアドバイスにも気がつくことができます。化粧品の見た目や広告、あるいは本当に使っているか不明なアフィリエイトブログに惑わされないでください。
知識は自身を守る盾になります。
敏感肌やアトピー肌のひとに読んでほしい本
敏感肌やアトピーの人は、かずのすけさんの書籍が分かりやすくておすすめです。
かずのすけさんは元々は化粧品成分の分析のブログを書いている人です。
私も肌や成分について勉強しているときも、今現在も非常に勉強になるブログです。
かずのすけさんご自身もアトピー肌らしいのですが、大学で科学を専攻に勉強し、化粧品の成分による肌トラブルなどを解説しています。
上の本では避けた方がいい成分を化粧品ごとに解説しています。 成分なんて難しい…と思うかもしれませんが、かずのすけさんの本やブログは非常に分かりやすく解説しているので抵抗感なく読めますよ。
日常生活で気をつけたこと
最後に私が脱ステ失敗後に日常生活で気をつけたことも書いておきます。どれも基本やんけ!ってことばかりですが、基本だからこそ今一度見直してほしいんです。
ストレスためない
これ超大事です!
脱ステ中や肌荒れ中って
肌荒れでストレス溜まる→そのストレスで更に肌荒れる
という負のループにはまってしまうんですよね。
まずは、肌の炎症やかぶれなどの患部を治して、肌を通常に戻してください。
これだけでもストレスは減るし、そのあとのスキンケアも楽しくなって肌の調子も良くなってきますよ。
何はともあれストレスの元を断つのが先です。
あとは、毎日楽しくしていれば、気付いたら肌荒れのことも忘れますから。
ストレスは肌にも体にも心にも良くないです。
食生活を見直す
アトピーの人は体の内から、つまり食事療法も大事だと言われていますね。
ざっくりと言えば、食品添加物や糖類はあまり好ましくないと言われています。
丁度、肌について勉強しているときに読んだのがこの本でした。
添加物はダメ!病気になるよ!
…みたいなことをずっと書いている大分思想が強い本ですが(笑)、
書いてあることは「そうなんだ~」となるものが多かったです。
基本的なテーマは「日本人なら日本食が一番健康には良い」ってことと「食品添加物はなるべく避けようね」というものです。
この本を読んで以降、食品成分表も見るようになりました。
全部真似するってわけじゃなくても、少しずつ意識を変えていけば良いと思います。
例えば調味料だけでも無添加食品を買うとか。
私たちの体は食べたもので出来ているので、毎日食べるものは気をつけたほうがいいですよね。
たくさん寝る
やっぱり人間って睡眠が大事なんですよ。 睡眠はその日の心身の疲れを回復させる役割があるので、寝ないとずーっと体も肌も心もしんどいままです。
私の場合、なるべく12時前には寝るようにしたら、みるみる肌も心も回復していきました。 ぶっちゃけ化粧品アレコレ試すよりも、早く寝ることを意識するだけでだいぶ変わると思います(笑)
あまり気にしない!
これが案外大事かなと思います。
ぶっちゃけ他人は、そんなにあなたの顔をしっかり見てないです。
私が肌荒れしていたときも、職場の人に数ヶ月経ってやっと「その肌どうしたの?」と驚かれましたw
そこまで私に興味ないんだなと少し寂しくなりましたけどw
ただ、家族や恋人だと「どうしたの?」とはなると思いますが…。
そういうときは肌荒れのストレスを話すだけでも、心が楽になりますよ。
例え肌が荒れていても、あなたはあなたですから。
それが分かるとスーと心が晴れて、気がラクになります。
上で挙げたのは基本的な事ばかりですが、案外きちんと出来ているか?というと難しいですよね。
意識的に気を付けるようにすると、少しずつですが調子が良くなってきますよ。
最後になりますが、某ニュースサイトの記事を載せておきます。
あの日お会いすることができなかった「脱ステ」ママへの手紙
https://www.buzzfeed.com/jp/atsushiotsuka/atopic-dermatitis-steroid
自分自身の脱ステも危ないですが、子どもの脱ステを医師に相談せずに行うママさんもいるそうです。
子どもを思う気持ちも分かりますが、無理矢理に脱ステをすると子どももお母さんも、どちらも苦しむことになります。
その方法が本当に正しいのか?今一度、よく考えてください。
くれぐれも私のように安易に脱ステをして、肌を痛め、傷跡が残るような将来にはしないでください。
みなさんが少しずつでも、ステロイドから脱却できるのを私も祈っています。