「名探偵ピカチュウ」のあらすじ・感想/ポケモン知らなくても楽しめる??その答えは…!

名探偵ピカチュウ感想

「名探偵ピカチュウ」評価★3.9点(5点満点)

「名探偵ピカチュウ」見てきました!

アメリカでも公開されるやいなや、「アベンジャーズエンドゲーム」に続く人気っぷり!興行収入も実写テレビゲーム映画第1位!と話題の1作です。

 

とはいえ、ほとんどポケモン知識がない私…果たしてそんな状態でも楽しめたのか?あらすじ・感想をレビューしておきます!

「名探偵ピカチュウ」のあらすじ

日本だけでなく世界中で愛されている「ポケットモンスター」を初実写化。

 

かつてはポケモントレーナーになりたいという夢を抱いていた主人公ティム。大人になった今は、保険会社に勤めるどこか無気力な青年に。

ある日、彼の元に疎遠になっていた父親ハリーが、ある事件に巻き込まれ死亡したと同僚のヨシダ警部補から連絡が来る。

 

ティムは父親の荷物を整理するために、ポケモンと人間が共存するライムシティへと向かう。すると、なんと人間の言葉を話すピカチュウに出会う。

ピカチュウは記憶が喪失しているが、「父親は生きている」と信じ、ティムとともに父親の事件の真相を探っていくが…?

「名探偵ピカチュウ」の監督とキャスト

■監督…ロブ・レターマン

過去作は「モンスターvsエイリアン」「ガリバー旅行記」などがありますが、今作が所見でした。

 

■キャスト

・名探偵ピカチュウライアン・レイノルズ(日本語吹替:西島秀俊)

・ティム・グッドマン…ジャスティス・スミス(日本語吹替:竹内涼真

・ルーシー・スティーヴンス…キャスリン・ニュートン(日本語吹替:飯豊まりえ)

・ヒデ・ヨシダ警部補…渡辺謙 etc...

 

ピカチュウの声は「デットプール」で大人気のライアン・レイノルズ。外見は可愛いピカチュウ、声はおっさんという驚きの設定。吹替え版は西島さんが演じています。

 

主人公のティムを演じるのは、「ジュラシックワールド・炎の王国」で話題になったジャスティス・スミス。そして、日本からは渡辺謙さんが出演。

「名探偵ピカチュウ」の感想

普通に映画として完成度が高くてビックリ

「名探偵ピカチュウ」見てきましたー!

一番最初にこの映画の情報が発表された時「実写化ww」「レイノルズが吹き替えww」と超絶バカにしていました

が、公開されると「面白い!」「感動した」意外にも好評価。何より往年のポケモン好きさえも「最高だった」と言っているじゃないですか!


ちょっと興味を持ち始めた中、公式から投下されたのがこの動画。

www.youtube.com

え、?かわ、え?かわいい、

可愛い~~~~~!!!!!!!

 

そんな感じで、まんまと公式の戦略にのせられて、映画館に行きましたよ。

 

ちなみに私のパケモン知識はほぼ皆無。ゲームは赤と銀をやっていたがほぼ覚えていない。アニメは幼稚園と小学生のときに見ていたが、こちらも記憶はほぼない。
と、ほとんどポケモン熱が無い私ですが、そんな私でさえ「面白かった!」と自信をもって言える作品でした。

 

何よりストーリーがとにかくキレイにまとまっています。パケモンというメインキャラクターがいながらも、そこに描かれるのは人々の「絆」

メインとなるのは主人公と父親の絆、そしてピカチュウと主人公の絆(ラストの仕掛けにも成程と頷ける)。


父親との確執が主人公の成長により解きほぐされていくというのは、ありきたりながらも分かりやすいので、頭を空っぽにして見ていられます。最高のポップコーンムービーです。

最初こそ「可愛いピカチュウが見たい!」の一心でしたが、気が付いたら映画の世界にのめりこんでました。アクションもコメディも良い塩梅で、ピカチュウの可愛さ云々を忘れていました(でもメチャクチャ可愛い!!)。

 

そして、クライマックスではポケモンと人間との絆も描かれますが、ここは制作陣も公表しているように「ミュウツーの逆襲」が下敷きとなっていますね。人間とポケモンは共存していくことは出来るのか?という大きなテーマです。

 

これらがポンポンとテンポよく進むのでとにかく飽きない!そして、父親についての謎を追うという「謎解き要素」も映画として分かりやすくて良いです。
何よりポケモンという大きなメインコンテンツを扱いながらも、それに甘んじず映画としてしっかりと面白く仕上げたのが、この映画の最大のポイントだと思います。

 

とはいえはあります。

どんだけ簡単に侵入できるんだよwとか突っ込みたい箇所も多々ありますが、どれも許容範囲。というか、そこまで気にならないんですよ。


多分、制作陣の「良い物作ろう!」という精神がきちんと感じられるからじゃないですかね。日本のコンテンツがこれだけ海外に愛されているんだとよく分かる映画でした。

 

これは1つの新しいスタートになる作品になるんじゃないでしょうか。

アニメだろうと漫画だろうと、「この漫画人気だから売れるっしょw」「この俳優出しときゃ売れるっしょw」みたいな安易な考えで作られた映画は、そろそろ通用しなくなるでしょう。日本の映画制作陣もいい加減目を覚ましてほしいですね。

 

子ども騙しの映画化と思いきや、大人も子どもも一緒に楽しめる超最高の娯楽映画でした。

レイノルズの演技が神!彼の演技に1億点!

ただ、正直言うとこの映画は、声優を担当したライアン・レイノルズの演技にかなーり助けられている映画です。もう彼の演技に1億点あげたい!

 

最初こそ「おっさんw」「デップーw」となるものの、5分くらいすると全く気になりません。まるで一体化したかのような違和感のなさ。
むしろいつもの「ピカピカ!」という可愛らしい声の方に違和感を覚える始末w

 

とはいえ、デップーちゃんよろしく早口でまくしたてる姿は爆笑。声だけでこれだけ面白いってどうなってんの?

コミカルな部分もシリアスな部分もしっかりと声だけで演じきれるって凄いですわな。彼の声優っぷりを見るだけでもチケット代の価値は大いにあります。


若手俳優陣の演技や世界のケンワタナベの演技も素晴らしいですが、もうこの映画はレイノルズによるレイノルズのための映画ですね。キャスティングした人にも1億点あげたい。

 

ちなみに、私が見た回ではラストの映像(登場シーン)に反応していた人がほとんど居なかったけど…物語の本質を楽しめたのでしょうか?(笑)

あの仕掛けが分からないと、この物語の意味がほとんど理解できないのでは…?とやや不安になりましたww


何で彼が言葉を通じるのか、何故主人公が他のポケモンと言葉が通じないのか。何となく見る前から予想はついていましたが(笑)、それでもラストはうまいなぁ~と唸ってしまいました。

ポケモンは生きてたんや…!!!

ストーリーもレイノルズの演技も素晴らしいですが、これらを根幹部分で支えているのが凄まじいCG技術ですね。

これがおかしいと全然世界に入り込めないですが、もう本当に生きているかのようなCG描写に驚きました。毛の流れとか、光の入り方とか、土で汚れてるところとか、めちゃくちゃリアル!ポケモンが現実世界にいるとこんな感じなのか~と思えてしまう。


消火活動を行うゼニガメが可愛すぎるし、道の真ん中で寝ちゃうカビゴンも最高。
特にフシギダネのあのシーンは最高すぎて変な声出ました。何あの可愛い生き物。

 

キャラクターに命が吹き込まれるとは正にこのこと。制作スタッフも最もこだわったのは、これらのCG映像らしく、さまざまな動物の動きを研究して作り上げたとか。

この点に関しては↓の記事が面白かったです。

theriver.jp

ポケモンをいかに再現するか?を、めちゃくちゃ細部までこだわってたんだなーと。

何でピカチュウがモフモフしているのかも答えています(笑)


この記事でも分かるように、やっぱり、こういう「愛」が作品を支えているんだなーとよく分かります。


ほぼポケモンに触れていない私ですら、ライムシティの様子や彼らが動いたり戦ったりしている姿に興奮しているので、根っからのファンなら悶絶ものなんじゃないでしょうか。

とにかくたくさんのポケモンが出てくるのですが、私は多分半分も分かりませんでしたw好きな人なら細かい部分までじっくりと見て「あ!いた!」と楽しめそうですね。

 

まさか小さい頃に見ていたアニメが、ハリウッド制作でこんな形で見れるとは…!誰も予想できなかった未来ですね。CG技術の発達に乾杯。

 

公開前は「どうせハリウッドが適当に作ったB級映画でしょw」と馬鹿にしていた自分が恥ずかしい。そう思えるほど、楽しい映画でした。

ポケモン好きは当然のこと、ポケモン知らない人でも十分楽しいです!映画として起承転結が本当にきれいにおさまっています。

単なるキャラものと侮るなかれ。ハリウッドの本気を垣間見た作品でした!

 

どーでもいいけど、コダックって英語圏だとサイダックっていうんだねw